こちらのイベントは終了致しました
ヴァイオリン:水野慎太郎
ピアノ:ホセ・エルナン・シビルス
【予定演奏曲】
チャウ・パリス(ピアソラ)
エル・マルネ(エドゥアルド・アローラス)
用意はいいか(ピアソラ)
恋人もいなく(A.バルディ)
チケ(R.L.プリグノーロ) 他
11月8日(火)
①昼の部 14:00~
②夜の部 18:30~
2,800円(ケーキ・ドリンク付き)
「リベルタンゴ」
水野慎太郎、ホセ・エルナン・シビルス
ピアソラの名曲から最も有名な曲
「エル・チョクロ」
水野慎太郎、ホセ・エルナン・シビルス
古典タンゴの代表作
ピアソラは何を残したのか
彼がタンゴに何を与えたのか。それを考えていくことで答えが出るのではないでしょうか。
偉大なるタンゴの革命児アストル・ピアソラの栄光と挫折について紐解いてみましょう。
タンゴ発祥の意外な歴史
タンゴはアルゼンチンとウルグアイの国境近くで生まれました。
ラ・プラタ川流域のラ・ボカ地区というスラム街です。
ヨーロッパから多くの移民が夢と希望を胸にやって来ましたが、彼らの希望が叶うことはほとんどありませんでした。
やがて犯罪や売春を行うようになっていき、貧しい移民たちには不安と不満のはけ口が必要となっていきました。
そして彼らが酒場で踊るための音楽が作られました。アフリカと南アメリカの音楽がヨーロッパのワルツやポルカと融合され初期のタンゴが誕生したのです。今から130年ほど前のことです。
タンゴの持つノスタルジーとメランコリーな表現は、この頃の移民たちの気持ちも強く反映されているのでしょう。
下品で野蛮な踊り
最初は単身赴任の男達が男同士で踊って女性をさそったり、娼婦と踊ったりしていました。
極度に密着して躍るということもあり、下品で野蛮な踊りだと上流階級からは蔑まれていました。
しかし、この燃える魂と情熱を持った素晴らしい音楽と踊りがヨーロッパに渡りフランスで大人気 となります。
密着度合いも緩和されコンチネンタル・タンゴとして社交ダンスに取り入れられ世界中に広がりました。
タンゴの行き詰まり
偉大な作曲家であるピアソラは同時に才能あるバンドネオン奏者でした。若くして一流の楽団に入り活躍し、すぐに自分の楽団を持つまでになりました。
しかし、次第にタンゴに行き詰まりを感じるようになりました。
踊るための音楽であるタンゴにはどうしても様々な音楽的制約が存在したからです。
ピアソラは自らの楽団を解散しタンゴの世界から姿を消してしまいました。
自分の音楽を模索し、クラシックを学ぶためフランスへと留学しました。
しかし、そこで先生に「タンゴこそがあなたの音楽の原点だ」と指摘され、タンゴ革命の可能性に目覚めたのでした。
新しいタンゴの誕生
踊りを捨て、クラシック、ジャズ、ロックの要素を融合して、「聴くためのタンゴ」を独自の感性で作り上げていきました。
そして、今までにない革命的な新しいタンゴが誕生することとなるのです。
しかし、それは今までのタンゴとはあまりに違う「踊れないタンゴ」として聴衆からも評論家からも猛反発を受けます。
通行人からは罵声、タクシーの乗車拒否・・・。
今では「タンゴの革命児」「タンゴの救世主」と呼ばれるピアソラも当時は「タンゴの破壊者」と罵られていました。なんと命を狙われたことも。
それでも、より完成度の高いタンゴの追求をし続け、タンゴとはあまり関わりのないニューヨークなどから国際的に高く評価されるようになっていきました。
壊さなければ何も生まれてこない
彼の音楽には挑戦的な激しさと泣けるほどの悲しさと優しさを持ち合わせています。
壊さなければ新しいものは何も生まれてこない。
その魂が挑戦し続けていた事とは「自由」なのではないでしょうか。
彼の代表作リベルタンゴはリベルテ(自由)とタンゴを掛け合わせて彼が作った造語です。
ピアソラの曲には革命を成し遂げようとする強い想いと、その過程で多くの愛するものを手放さなくてはならなかった悲しみや哀愁が色濃く刻みこまれているように感じられるのです。
ピアソラの魂を受け継ぐ人
批判を恐れずピアソラと共に革命を行ってきた楽団のメンバー達がいます。
その中にはヴァイオリニストもいました。
ピアソラの魂を受け継ぐ一人として、最後の5重奏団に在籍していたその人に、直接タンゴ・ヴァイオリンを教わったのが水野慎太郎なのです。
そう、言わば水野慎太郎もピアソラの魂を受け継ぐ一人なのです。
聴く人を虜にする音楽
もともとクラシックのヴァイオリンを学び、ヨーロッパへ音楽留学までしていた彼の人生をタンゴという音楽が変えてしまったのです。
アルゼンチンに行き、幸運にもピアソラ楽団のヴァイオリニストに教えを請うことが出来た本当に稀で貴重な存在なのです。
クラシックにはないタンゴ独特の演奏技法以外に、「魂」呼べるものを学べたのは大きく、その後の彼の人生に大きく影響を与えたのです。
直接ピアソラの魂を受け継ぐことができた人は日本では本当に限られた人だけです。
もう一人の本物を伝える人物
では、もう一人子供の頃から本物のタンゴに慣れ親しんで本場の雰囲気を詳細に心に刻み込んでいるアルゼンチン人のピアニスト ホセ・エルナン・シビルスさんが伴奏します。
彼はアルゼンチン人でありながら現在はドイツ在住で日本が大好きな国際感覚を持つ作曲家でもあるベテラン・ピアニストなのです。
つまり、なかなか日本では味わえない本物のタンゴ、しかもピアソラの魂を受け継ぐ人物のコンサートは聴く価値があるとは思いませんか。
彼らの音楽にも「自由」というテーマが根底に流れています。
すでに認められている実績
2012年に結成された親子ほど年の離れた2人の演奏は大変好評で、毎年日本全国ツアーが開催され今年が6回目です。その都度CDもリリースされており、古典から現代タンゴ・オリジナル・日本の唄・タンゴ無伴奏など60曲以上も録音されてます。今年も全国16公演を約1ヶ月かけ廻ります。
タンゴへの想いが一層深まります
歯切れのいいリズムと遠い異国の哀愁あるメロディ、激しく心に訴え掛ける強い想い、悲しみ、苦しみ・・・
この日あなたは古典タンゴが現代タンゴへと大きく変わったピアソラの「歴史的革命」を目の当たりにすることになります。
ピアソラはリベルタンゴだけではありません。
苦悩の日々の中、新しいタンゴを追い求め生み出された名曲は他にもたくさんあります。
そんな名曲たちと共に本場のタンゴの世界に酔いしれてください。
お二人が遠く離れたアルゼンチンの地へ、そして一人の男が偉大な革命を起こしたその想いや苦悩の時へお連れいたします。
音圧を感じる臨場感
この距離でしか体感できない音圧を感じて頂き、音楽の素晴らしさ、豊かさをお客様全員と共有できればと思っております。
毎月厳選した本物の音楽とアットホームなコミュニティをご提供しております。
本物の音楽に心を震わせる2時間30分
四季折々の森の風情を感じながら、本物の音楽に心を震わせる2時間30分。
今回のデュオは森の響のステージに5回目、水野慎太郎さんに関しては7回目の人気奏者のコンサートです。
我々のスタッフの中にもファンが何人もいます。技術も二人の掛け合いもとても魅力的です。
さぁ、準備は整いました。あとは皆さんを待つだけです。
今回も素晴らしい演奏を目の前で聴く迫力と臨場感。
体験した人にしか分からない心の満足感をご提供いたします。
是非、体験してください。
お席には限りがございますので、今すぐご予約のご連絡を。
もうすでに予約は始まっています。
皆様とお会いできることを楽しみにしております。
愛知県みよし市在住。
幼少より鈴木メソッドにてヴァイオリンを始める。
国内コンクール入賞多数。
名古屋芸術大学音楽学部器楽科卒業。
00年、セントラル愛知交響楽団とヴァイオリン協奏曲を共演。
04年から、チェコ共和国プラハコンセルバトワールへ留学。
勉強の傍ら、現地南米人らとタンゴバンド「SIN-RUMBO」を結成し、ヨーロッパ各地で演奏、好評を得る。
その後アルゼンチンへ渡り、フォーエバータンゴで活躍したミゲルアンヘル・ベルテロ、またピアソラ五重奏団最後で現役最高峰のタンゴヴァイオリニスト、フェルナンド・スアレスパス氏に師事。帰国後はタンゴの講演、演奏活動をする一方、TV,Radioへの録音、クラッシック分野でのオーケストラソリスト、客演、室内楽や各ジャンルのサポート等の活動も行っている。
2011年,岐阜県サラマンカホールにてソロリサイタル。
2012年,13年とピアノ奏者で作曲家ホセ・エルナン・シビルスとのユニットで北海道から南は沖縄まで日本横断コンサートを行い、好評を得る。
これまでに無伴奏タンゴアルバム[Play Tango]、2枚のDuoアルバム[Furusato][月のうさぎ]をリリース。
サンタフェ(アルゼンチン)出身。ベルリン(ドイツ)在住。
ブエノスアイレスのカトリック大学、ベルリンのハンス・アイスラー校でピアノ、作曲、および指揮を習得。
多彩な芸術家であり、すぐれた画家、作家、そして演奏家としてヨーロッパ、アルゼンチンで活動中。
チャランゴ奏者のパトリシオ・ゼオリ氏とのユニット「ピアランゴ」で2009年初来日。
福島県川俣町のコスキン・エン・ハポン35周年記念祭にゲストとして招致され出演し高い評価を受ける。
同年、東京、京都、大阪、福岡において公演。2010年5月、三春ロータリークラブ創立40周年記念行事チャリティーコンサート、翌年2011年5月と三春交流館「まほら」にて演奏。その後3度にわたり日本横断コンサートを行う。
2012年、ベルリンフィルハーモニー奏者と[TANGO FILAMONICO]を作り活動。
南米のリズムとクラッシック音楽を融合させた高い音楽性は注目を浴びている。
「ロス・マリアドス」
水野慎太郎、ホセ・エルナン・シビルス
あまり聴いたことがないかもしれないタンゴの歌。
ホセさんの歌声が独特の雰囲気。
「想いの届く日」
水野慎太郎、ホセ・エルナン・シビルス
これもバラードの名曲。この曲が好きな人も多いはず。
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