「森の響の建物はどこから移築されたのか?」
この質問は以前からよく聞かれていました。
外観も内装も田舎を想像させる要素があちらこちらにあります。
ご年配のお客様が昔を懐かしがってくれたりします。
どこかの田舎から古い民家を移築して
お店用にリフォームしたと思っている人も多いです。
もしくは、この土地に古くに建てられた日本家屋があり、
それをリフォームしてお店をしていると思っていたり・・・
あなたもそう思っていませんでしたか?
実はそうではないんですね。
この建物は飛騨の高山の匠の技術を使い
2004年1月に完成した新築の建物なんです。
最初からカフェとギャラリーを併設する店舗を
目的として設計した建物なんです。
古民家の再利用で出来ているんではないんですね。
そう、お答えすると・・・
「どおりでねぇ」と言われる方も多いです。
つまり、古民家のリフォームにしては
うまく出来過ぎていると感じていらっしゃるようです。
間取りがどうしても
日本家屋の間取りとは違うので
以前はどう使っていたのだろうか
想像できない間取りなんですね。
このように木と土を
ふんだんに使った建築は今では珍しいし、
古く落ち着いた雰囲気も
現代の建築とはだいぶ異なります。
古民家だと思われても当然なんです。
建築をお願いした大工さん達には
本当にお世話になりましたし
この出会いの運命的なものを
感じずにはいられません。
本当に感謝しています。
何も分からない「若造」を
息子のように可愛がってくれ
本人よりも真剣なぐらい
熱を込めて建築に向かってくれました。
僕もその間沢山の勉強をさせてもらい
人生の大きな転機を迎えました。
最初に出会ってから完成までの数年間に、
大きく成長させてもらいました。
僕にとっては出会うべくして
出会った大事な方なのです。
「本物」をキーワードに
お客様にとって居心地の良い場所を作りに
力を注いで建てたこの建物。
こだわりや、工夫した箇所
変わった素材や工法など
話し始めたらいつまででも話せるぐらい
沢山あるのです。
その辺りのことは
また別の機会に書かせていただきますね。
ということで質問の答えはこちら。
「お客様の居心地を考えて
本物の落ち着きをご提供するために
飛騨の高山の大工さんに建ててもらった
新築の建物なのです」