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ファド歌手:津森久美子
【予定演奏曲】
Fado Pecincha
暗いはしけ
道
My Way 他
6月6日(火)
①昼の部 14:00~
②夜の部 18:30~
3,000円(ケーキ・ドリンク付き)
知っていますか?
200年も前から愛され続けている
運命という名の歌の世界の魅力を
その音楽とはヨーロッパの中で日本から1番遠いポルトガルの大衆歌「ファド」です。
「ファド」って知ってますか?
ポルトガルのことどれくらいご存知ですか?
実はヨーロッパの中で一番古くから日本と交流のあった国ですが、ヨーロッパでは1番遠い国だからか、なかなか行く人が少ないようです。
でも、あまり知られていませんが、この国で愛され続けているポルトガル人の心の歌があるのです。
知らなかった方はぜひ続きを読んでみてください。
ブランコ、カルタ、ミイラ?
実は日本との関係はとても長いポルトガル。
日本に初めてやってきたヨーロッパ人はポルトガル人です。
1543年に種子島に鉄砲を伝えたのがポルトガルとの関係の始まり。
歴史の教科書にも出ていました。
日本語の中にはポルトガル語が語源になっている言葉が沢山あります。もとの意味とは違ってしまってますが、例えば「ブランコ」。
これはポルトガル語の「白」が語源。
他にも色々。
ちょっと調べてみましたので挙げてみましょう。
ビスケット、ボタン、カボチャ、合羽、かるた、カステラ、コンペイトウ、コップ、襦袢、ジョウロ、ミイラ、おいちょ、おんぶ、パン、ピンキリ、シャボン、タバコ、てんぷらなど。他の国ではあり得ないですね。
そう、ポルトガルはヨーロッパのかなで最も長い友好の歴史を持った近しい国なのです。
「ファド」を知ることとは、
ポルトガルを知ること
ファドを知っている人は少ないです。
でもその哀愁のある異国の歌を一度聞くとはまってしまう人が多いのも事実です。
遠い国の古典文化なのに私達日本人が聴いても、何故か懐かしさを感じるポルトガルの大衆歌です。
古典といっても今でも新しく曲が生み出され、毎晩のように夜な夜なファド・レストランで歌われ大衆の中で受け継がれてきた文化です。
歌い手とギターの伴奏にポルトガルギターが合いの手を入れるという3人で演奏するスタイルが一般的です。
スペインにはフラメンコ、フランスにシャンソン、ブラジルにボサノヴァ、アルゼンチンにタンゴがあるように、ポルトガルにはファドがあるのです。
そして、その歌のことをポルトガルの人たちは「運命」(ファド)と呼んでいるのです。
運命という名の心の歌
そう、「ファド」とは運命や宿命という意味の言葉。
世界広しと言えでも、自分たちの民族を代表する歌を運命と呼ぶ国民は他にはないです。
人生には色々なことがある。
良いことも悪いことも、これ全て「ファド」運命なのです。
運命と名付けた歌をポルトガルの人たちは、心の拠り所として愛情を注いでいるのです。国民性が見て取れますね。
現代に息づく歴史のある音楽
ファドは1820年ごろに生まれたとても歴史のある音楽です。
もう200年も前のことです。現在は世界無形文化遺産として保護されています。
その頃と言えば、江戸時代ペーリー来航よりも30年ほど前。
シーボルト、葛飾北斎、歌川広重などが活躍していた時代。
そんな頃に生まれた大衆民謡歌が心の拠り所として今でも毎晩町で歌われ続けているのです。
古典だけでなく、現代も新しいファドの曲が生み出され続けています。いま日本に存在する音楽で例えることがとても難しいです。
ポルトガルの人たちが背負っている過去
スペイン・ポルトガルと言えば「大航海時代」を思い出します。
もともとはヨーロッパ人の視点から「大発見時代」「地理上の発見」と呼ばれていたそうです。
この言葉からみても様々な大陸への航路の発見や大陸の発見など、スペイン・ポルトガルにとって大きな発展と変化が起きた時代だということが分かります。
しかしその裏側では、多くの男たちが海へ出て行ってしまい、男たちの帰りを待つ女たちが町中に溢れる悲しい時代でもあったのです。
そもそも、大陸があることが分からなかったり、安全な航路が分からない所へ小さな装備の船で出かけていくことの恐ろしさと難しさ。
成功すれば大きなものが手に入ることになりますが、その裏側には大勢の男たちの命が失われたことも事実なのです。
この悲しみを歌っているのがファドではありませんが、ポルトガルの人たちが「運命」と呼ばれる歌を愛し続けている理由に、過去の悲しい歴史が刻み込まれているのことがあるのだと感じます。
日本人に近い感情
ポルトガルのすぐ隣の国スペインは、同じく大航海時代で大きな発展を遂げた国ですが、スペインの人の感情表現とポルトガルの人の感情表現ではまるで異なります。
スペインの人たちは感情を外に向けて情熱的に弾ける表現をします。
フラメンコを聴けばよくわかります。
しかし、ポルトガルの人は感情を内側に向け、ぐっとこらえた秘めた想いを表現します。
これは私たち日本人の感覚に近いですよね。「
秘めた想いの熱さ」は隣同士でもまるで違う国民性を表していると思います。
私たち日本人が何故か懐かしく感じてしまうのは、それが理由の一つかもしれませんね。
異国情緒と懐かしさの両方を持っている不思議な魅力な音楽それが「ファド」なのです。
言葉の壁を乗り越える方法
ファドは当然ポルトガル語の歌です。
コンサートでは言葉が理解できないのではと思われますか?
確かにコンサートでも歌はポルトガル語で歌われます。
でも、心配ありません。
実は曲の始まる前に歌詞の内容を日本語で語ってくれるのですが、それがまた素敵なのです。
津森さんのその語りがもう曲の演出の一部のように、朗読を聴いているかのような空気感作り出します。
本場のファドでは行わない身振り手振りを付けての表現もしますが、この演奏スタイルがともて素敵で好評なのです。
実は以前は舞台女優
何故、そんなに曲前の語りが素敵なのかと言えば、津森さんがファド歌手になる以前に舞台女優をしていたからだと思います。
朗読や舞台を思わせる語り口がその曲の想いの部分を私たちに感覚的に分かる様に伝えてくれます。
なのでポルトガル語で歌われる曲を聴いていても退屈すことはないのです。
そのファドの魂は
ポルトガル人と何らかわりない
現地ポルトガルのメディアにそう賞されるファド歌手なのです。
2度に渡りポルトガルのリスボンに移り住みファドの修行を行い、現地のアーティストたちと交流を重ね、老舗のファド・レストランでレギュラーで出演するまでになります。
テレビ、ラジオ、新聞、雑誌など現地メディアに「そのファドの魂はポルトガル人と何らかわりない」と高い評価を受けました。
さらに現地のアーティストたちとアルバムをレコーディング、2014年にはポルトにある名音楽ホール「カーザ・ダ・ムジカ」に招致され日本人ファド歌手として単独ソロコンサートを成功させました。
国籍を超えてファドの持つ普遍的な感情を歌うアーティストなのです。
この森の響での演奏も7年前から始まり今回で5回目となります。
本場のファドを表現できる貴重な歌い手なのです。
本場の雰囲気を伝えるアーティストがもう一人
今回、ご紹介したい人がもう1人います。
それはポルトガルで超売れっ子のポルトガル・ギター奏者 セルジオ・コスタさんです。
リスボンの名店カフェルーゾでレギュラーを務め、リスボンのファドシーン第一線で活躍されている方です。
今ファド界には欠かせない人物です。
人柄もテクニックも最高の方で、日本へ行くことをとても楽しみにしてくれています。
今回、セルジオさんを日本にお呼びするのに、ポルトガル大使館にお手伝い頂きまた、日本ポルトガル協会に後援していただけたので来日が実現しました。
津森さんは、このセルジオさんとは2008年から演奏で交流を深めて来ました。
今ほど人気が出る前からの交流です。
セルジオさんの音の素晴らしさはともかく、人間的にも謙虚で、共演者をリスペクトして弾く方なのです。
8年前に出会った時から、超売れっ子になった今でもその姿勢は変えていません。
初心を忘れるず強さと優しさを兼ね備えた素晴らしい演奏者なのです。
「90%の心、10%の技術で弾くんだ!」
セルジオさんの言葉です。
ファド(運命)そのものを体現している人なのです。
どうしても津森さんが日本に呼びたかったその人なのです。
本場の雰囲気に浸るには十分過ぎるメンバーがここ森の響であなたのために演奏します。
このポルトガルギターを現地ではギターラと言います。
クラッシックギターをビオラ、そしてファドを歌う人をファディシュタと言います。
運命を受け入れて生きるポルトガルの人たちの心に迫るコンサートを是非体感してください。
本物の音楽に心を震わせる2時間30分
四季折々の森の風情を感じながら、夜はライトアップされた庭を眺めながら、本物の音楽に心を震わせる2時間30分。
さぁ、準備は整いました。あとは皆さんを待つだけです。
今回も素晴らしい演奏を目の前で聴く迫力と臨場感。
体験した人にしか分からない心の満足感をご提供いたします。
心豊かに過ごす2時間30分です。
運命と名付けられた音楽との出会いを想像してみてください。
是非、体験してください。
もうすでに予約は始まっています。
お席には限りがございますので、今すぐご予約のご連絡を。
あなたのご参加をお待ちしております。
皆様と掛け替えのない時間の共有が出来ますことを楽しみにしております。
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